フランス在外教育庁(AEFE)

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1990年に創設されたフランス在外教育庁(AEFE)は、フランス外務省の管轄下に置かれた公的機関です。任務としては、在外フランス人の子供たちに向けた公立教育事業の展開、フランス語およびフランス文化の普及、またフランスと外国の教育システムの相互関係強化に努めることなどが挙げられます。
その活動目的は、世界中で統一的に組織された教育機関を援助、促進させることにあり、2011年現在、130カ国、480のフランス学校がこのフランス在外教育庁ネットワークを構成しています。
これらのフランス学校は、認可学校としてフランス公教育要綱を厳正に遵守した教育プログラムを実施しており、世界共通の普遍的価値(寛容の精神、ヒューマニズム、機会均等、知的好奇心、批判精神等々)を謳っています。またその学校システムにより、幼児教育からバカロレア試験まで中断することなく一貫教育を受けることができるようになっています。活動的で開かれた世界的ネットワークに支えられ、非常に充実した教育を提供しています。

優秀であること

生徒全員の学業達成は、AEFE管轄フランス学校で掲げられた確固とした教育目標であり、実際、バカロレア試験合格率はフランスのそれを上回っています(平均95%、多数の学校で100%の合格率を誇る)。バカロレア合格者の多くがグランゼコールや国際的な有名校へ進学します。

共有すること

言語と文化の出会いの場所であり、共通体験の媒体でもあるAEFE管轄フランス学校は、様々な生徒を受け入れています。外国語のモデル教育を行うことで、フランス語特別教育を現地生徒に提供したり、受入国の言語教育をすべての生徒に実施、また国際的な視野に立ち英語教育にも力を入れています。

フランス文化とフランス語の普及

受入国に住む子供たちや、外国籍の子供を受け入れることにより、フランス文化とフランス語の普及に貢献します。異文化間のコミュニケーションや相互理解を深めることで、フランスとの友好関係を強化します。

AEFEに関するデータ

生徒数40万人(そのうちフランス人は11万人)

139カ国に580の設置校

AEFEホームページ http://www.aefe.fr